今回は小型2輪免許を取る時にぶつかるオートマチック(スクータータイプ)(以下AT)ミッション(ネイキッドタイプ)(以下MT)のどちらの免許がいいのか触れたいと思います。
まず!ATとMTの違いについて。。
技術的な細かい事は省略し、端的にいえばクラッチ操作があるかどうかいう点だけです。
ATにはクラッチがありません。 MTにはクラッチがあります。 それによって運転方法が異なります。。
自動車免許でも同じことが言えるので、小型二輪の免許と同様にカテコライズされています。
自動車免許の場合、最近MT車が減っている背景もありAT免許の方が圧倒的に多くなっています。
では小型二輪ではどうでしょうか? まずメリットデメリットをまとめてみました!
メリット | デメリット | |
AT(スクータータイプ) | ・車体が軽い ・足つきが良く、女性でも安心 ・荷物を入れるスペースがある |
・自動でクラッチ操作を行うため、運転の楽しみが少ない ・バランスを崩しやすい |
MT(ネイキッドタイプ) | ・クラッチ操作やシフトチェンジ操作など、運転の楽しみがある ・安定感がある |
・荷物を入れるスペースがない ・足つきが良くない ・車体が重い |
こんな感じです。結構両極端な感じです。一番の違いは運転時の動作ではないでしょうか?
クラッチがあるのとないのとでは雲泥の差です。
これら違いを踏まえそれぞれの特徴をまとめてみました!!
小型二輪免許のうち、AT小型限定普通二輪免許を取得することで、クラッチ操作なしのAT二輪車に乗車できます。
AT二輪車は足つきがよく、自動でクラッチ操作やシフトチェンジ操作を行ってくれるため、運転操作が簡単で、初めてバイクに乗るバイクビギナーの方でも安心です。
さらにAT二輪車は車体が一回り軽いため、車体を押して歩く際などの取り回しが良いのも大きなメリットです。
クラッチ操作やシフトチェンジ操作など、バイク運転を楽しむのが目的の方というよりも、通勤や通学、子供の送り迎えなどが目的の方に適したバイクです。
また、AT限定はMTよりも免許取得までのスピードが早いというメリットもあります。
2018年5月31日に道路交通法施行規則が改定され、1日に受講可能な技能教習の時間が3時間から4時間に伸びたためです。
また普通自動車運転免許がある方の場合、AT限定の取得に必要な技能教習は8時間のため、最短2日で技能教習が完了します。
「とにかく二輪免許が欲しい」「小型二輪免許を最短で取得したい」という方はAT限定が向いています。
通常の小型限定普通二輪免許を取得することで、クラッチ操作のないAT二輪車に加え、MT二輪車(マニュアルトランスミッション車)に乗車できます。
MT二輪車の最大の魅力は、クラッチ操作やシフトチェンジ操作を手動で行うため、運転の楽しみが得られる点です。
また、車体が重く安定性が高いため、乗り心地も抜群です。
近年はスポーツモデルのMT二輪車を中心に、シフトアップの際にアクセルを自動で戻す「クイックシフター」が標準搭載されているため、快適なシフトチェンジ操作が可能です。通勤や通学といった日常的な利用シーンに加えて、休日などにバイクでのお出かけを楽しみたい方は、MT二輪車が向いています。
ただし、小型二輪のMTを取得するには、普通自動車免許を取得している場合でも合計10時間の技能教習が必要です。
運転免許がないか、原付免許しか取得していない方の場合、合計12時間の技能教習を受けねばなりません。
最後に各ATとMTの免許取得割合を表にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
受験者数 | 合格者数 | 合格率(%) | |
普通自動二輪 | 241,951 | 207,340 | 85.7 |
AT限定 | 8,640 | 6,994 | 80.9 |
小型限定 | 42,990 | 32,117 | 74.8 |
AT限定 | 30,684 | 21,935 | 71.5 |
警察庁の統計によると、普通二輪免許ではAT限定の割合が0.04%にも満たないのに対し、小型二輪免許ではAT限定の割合が71.3%と半数以上を占めています。
一因として、AT限定は技能教習の時間が短く、MTよりもスピーディーに免許取得できる点が挙げられます。
小型二輪免許を取得する場合は、AT限定・MTそれぞれのメリットやデメリットを比較し、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
以上、今回はMT・ATの原付2種の免許についてまとめてみました。ぜひ参考にしてくださいね。
また実際の教習所に関しては↓の記事を参考にしてくださいね。